断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

(新)甲虫学会の「さやばねニューシリーズ」到着(していた)。合併した(関東の)鞘翅学会と(関西の)甲虫学会のそれぞれの和文誌「甲虫ニュース」と「ねじればね」の後継誌で、鞘翅目学会(「目」があることに注意)の和文誌が「さやばね」だったことから、その名前が引き継がれた。そもそも鞘翅学会は鞘翅目学会と甲虫談話会が合併してできたもの。合併の公平性から「さやばね」を使用することに違和感を感じている人もいるようだが、それはともかく非常にすばらしい内容となった。それもこれも編集委員長の吉冨さんの尽力によるところが大きい。ところで、今回はお友達の亀澤さんの記事がたくさん。なかでも「ケシマルムシ」にはびっくり。甲虫に興味のある方は英文誌「Elytra NS」のほかに「さやばねニューシリーズ」を受け取るだけでも入会の価値がある。
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関係ないけど、先日英彦山で、有本君がルリボシカミキリ(ど普通種)を採って狂喜していた。
「これは初めてです。フェリエベニボシとただのベニボシ(どちらも珍品)は採ってたんですけど」
山本先生に続いて有本先生と呼ばなければ。
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今日は海の日なので、朝から釣りに出かけようと思っていたのだが、5時に起きたら明らかに天気が悪く、もう一度眠った。
昼に卒業生のミッシーから人生相談があるとのことで、天神に出かけた。そんなことよりワタリガニのスパゲッティを食べていて、どうしてワタリガニは「渡り」なんだろうという話しになった。泳脚があって、泳ぐことから、それで「渡り」なのかなとこれまで漠然と考えていたが、だったら「オヨギガニ」でも良いわけで、謎は深まる。実際に渡らないし。
お店は伊太利亜料理の「La Circ」という洒落たところで、店が広々としていて気持ちよかった。便所を借りに来た親子連れにも親切に接する良いお店だった。
食べている途中からひどい雨になって、店に長居せざるを得なかった。その頃には「うどんダイエット」に関する話題も尽き、かわいい店員のお姉さんをチラ見しながら、スプーン曲げに挑戦したり、水をがぶ飲みしたり、ただ沈黙の時間が過ぎるのを待つのみだった。