断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

タイ:2011

超大型のホシカメムシLohita grandis(学名は変遷があるらしい)。オスの腹部がとても長い。特定の木にたくさんついていたが、そのほかの場所では一切見なかった。おそらく寄主特異性がつよいのだろう。面白いのはオスの多型で、翅端までの体長が大きくなる…

道端の崖でみつけたオサムシ類。 ヒトツメアオゴミムシChlaenius deliciolus。日本のと異なり、胸の黒い線がはっきりしている。お聞きしたところによると、日本にも黒い線の出るものがいるらしい。崖を這っているという習性を見出したら、とたんに簡単に採れ…

ツノゼミいろいろ。 Ebhul variumという蟻との関わりの強い属のツノゼミで、写真の雌は抱卵している。今回最も見たかった種の一つで、見つかってよかった。 Leptocentrus taurusという大型でかっこいい普通種。 Gargara sp.という街中にもいた普通種。 Trice…

ゾウの村で、小さなエンマコガネOnthophagus sp.がトカゲの糞を転がしていた。突き飛ばすように一所懸命に転がしている。エンマコガネでもこんな行動をするとは知らなかった。

今回はゾウの村に出かけた。ゾウが一杯いて、当然その落し物もたくさんある。(この仔ゾウが好奇心旺盛で、突然追いかけてきてびっくりした。) 道端のゾウの糞の横に大きな土の山のあるのを見つけた。手前にある50ミリチューブ(長さ12センチメートル)と比…

タイに通い始めて、「いつか見つけられるかなぁ」と常々憧れていたゴミムシがある。それはアカヘリエンマゴミムシMouhotia planipennis(体長55ミリメートル)。標本商では簡単に手に入る虫だが、日本人が採ったという話しを聞きかない(そういう虫は多いで…