断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

朝の11時15分発の便だったので、6時に起き、7時半に家を出、9時に成田についた。着いたはいいが、待ち合わせのことを全然相談していなかったことに気づいた。小林さん、高久さん、澤田さんが同行者だが、誰の携帯番号も知らない。その後、大原さんに電話するなど、いろいろなことをし、なんとか合流、無事に搭乗できた。今日の成田は大変な混み様で、搭乗口の外に50mくらいの行列ができていた。

バラバラにチェックインしたので、別々の席に座る。チェックインが遅かったせいか、3人掛けの真ん中という席だった。ジャカルタまでは7時間半とのこと。まずは、乗る直前に買った文藝春秋の気になる部分を読んだ。今号は芥川賞の受賞作「沖で待つ」が掲載されていた。職場の男女の友情と信頼関係を描いた作品であり、話のさびの部分は、片方が死んだときに、もう片方が片方のパソコンのハードディスクを破壊するという約束をし、それが果たされるというものであった。たしかに自分のパソコンも誰にも見られたくないものだ。文藝春秋は活字が多いので、旅行の暇つぶしには最適である。

今回はJALである。平均してチケットが高いので、JALで海外にいくことは滅多にないが、やっぱり食事はおいしいし、毛布も大きくて厚かったし、映画の内容と見やすさは格別だった。

現地時間の17時過ぎにスカルノハッタ空港に着く。時間のかかるパスポートチェックで待たされたが、今回は問題もなく(前回は少し問題があった)、無事に通過した。ゲートを出ると、今回のカウンターパートであるハルティニさんとカホノさんが待っていてくださった。空港の外に出たとたん、蒸し暑い空気と排気ガス臭に圧倒され、ジャカルタに来たことを実感した。

それからボゴール植物園の宿舎へ向かったのだが、ずっと渋滞が続き、着いたときには22時近くなっていた。昼食が日本時間の13時で、ジャワと日本の時差はマイナス2時間なので、それから10時間以上が経過していた。もう腹ペコだ。

嬉しいことに、植物園に着く前に、パダン料理店に寄って夕飯を食べることになった。空腹も手伝っているが、久しぶりのインドネシアの料理は最高だった。調査の旅程も決まり、調査手続き後、バリに3泊、残りをボゴール周辺、ということになった。

写真は、夜間の植物園で材木に止まっていたアトキリゴミムシの一種。