断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

今日は晦日。4月1日からしばらく、科博の特別研究生として席をいただくことになった。無料で籍をいただけるありがたい制度である(ただし2年という機関の制限あり)。今朝、事務のポストの「学振特別研究員」に自分の名前がなく、もう「特別研究生」に移っていて、月曜からは学振の身分も終わりであることを実感した。

朝からDNA実験室のミーティングと掃除で、掃除のあと、窪寺さんのダイオウイカの話しをいただいた。形態で明らかな3パターンに別れるものの、DNA(mtDNA COI)では差異が見つからないというもの。個人的な印象ではそれぞれ明らかな別種であるが、いったいどういうことなのだろうか…。しかし、イカでは、COIでも科間の系統関係を調べるのに程よいというので、ミトコンドリアの進化速度がかなり遅いことは確かのようだ。(昆虫の場合、COIでは属間も厳しい。)

カニの武田さんが今日で退官で、月曜からカニの小松さんという人が研究官に就任する。その小松さんが今私のいる部屋を使うことになり、私が院生室へ移ることが昨日決まった。それで今日の午後から引越しだった。昨日から始めればよかったのだが、私の座る予定の席にまだカイメンの伊勢君という学生がいたのだった。3年間溜め込んだいろいろなモノを運ぶのは大変な作業で、昼過ぎから始め、終わったら21時近くなっていた。今日ほど疲れた日は科博に来て初めてだった。

広島大の山内君が急遽科博へ来ていて、標本を見ていた。久しぶりに会ったので、飲みに行こうということになったが、申し訳ないことに、引越しで手間取ってしまった。また、山内君には随分と手伝ってもらってしまった。

21時過ぎから、最近お気に入りの「紅とん」という焼き鳥屋に行き、モツ鍋と焼き鳥を肴に一杯。同年代で同じ職無しの身分で、話題は尽きることがない。とくに彼とは昔から共感するところが大きく、気付いたらあっという間に23時を過ぎていた。

うちに泊まることを強く乞うたが、「新宿の夜で遊びたいから」と上手いことをいって遠慮されてしまった。次回は是非。

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