断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

交換

アメリカの友人と交換で、バルト琥珀のヒゲブトオサムシProtocerapterus sp.(化石属)を入手した。こちらも珍品を出すが、これは大変高価なものだと思う。きっと10万くらいするだろう。とても嬉しい。この属のもの自体、世界で数個しか見つかっていない。現生の近縁群は南米固有のHomopterusという属で、同属といっても差し支えないほど近い。古くは世界に広くいたのだろう。こういうのを見ると、高次分類群の生物地理に現生種のみを扱うことの危うさを感じてしまう。

今日はもう一つ良いものが届いた。オーストラリア産の原始的なシロアリであるムカシシロアリMastotermes darwinensisの巣から採集されたハネカクシで、森林総研の大村さんが送ってくださった。Mastopsenius australisという種で、以前から憧れていたこともあり、本当に嬉しかった。羽化後成長により腹部が巨大化、硬化し、非常に奇怪な形態をしている。これで甲虫!?(写真下)

絵描きも進めるが、今日は地表性甲虫談話会の会計業務で夕方以降の時間がつぶれた。なんとか9割9分終了。もう少しで肩の荷が下りる。

夕方、ハネカクシをシーケンスにかける。夜に見に行ったら、上手くいっていた。

学振の書類が続々届くことになった。これくらいの仕事が来ないとポスドクとはいえない。こういう作業は大歓迎。期待を裏切らぬよう、自分の書類のように頑張ろう。

人気ブログランキングに参加しています。よろしければクリックをおねがいします。
  ↓