断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

朝早くホテルを出て、一路、月山へ向かう。今日の目的はエゾハルゼミである。時期はもう遅いが、永幡さんが10日前に合唱を聞いた場所があるという。

しかしあいにくの天気。9時半に月山に着くが、まだセミは鳴きそうもないので、とりあえずリフトで高標高地まで上がって時間をつぶすことにする。油断していたら、非常に寒かった。雪渓が広く残っており、そこから風がリフトに吹き降ろす。アリを探してみるが、案の定、なにもいなかった。

その後、そばを食べに一度山を下る。永幡さんおすすめの「キノコがたっぷり入った付けだれのそば屋」は店が閉まっていたので、「あまり印象のよくないそば屋」へ行く。可もなく不可もなく。

昼を過ぎても天気がいまいちで、なかなか気温が上がらない。しかし、そのポイントへ行ってみることにした。途中でクシケアリを拾っていたら、永幡さんと入江さんとはぐれてしまった。30分ほどのぼると、一瞬、日がさした。下で落ち合うと、そのときに少しだけ声が聞こえたという。しかし、もう完全に終わりかけという感じで、弱弱しい声が一声二声だけ聞こえたに過ぎなかったそうだ。

その後も気温は上がらず、もう15時を過ぎてしまったので、エゾハルゼミを諦め、代わりに昨日の録音で雨音が入ってしまったニイニイゼミの場所へ再び行ってみることにした。昨日以上の大合唱で、十分に声をとることができた。

お世話になりっぱなしだった永幡さんに別れを告げ、18時5分の東京行きの新幹線に乗った。


帰りに近所の公園に寄ってみたら、カワラケアリの羽アリが出ていた!一昨日の掘り出した土は、やはり羽アリの脱出口だったのだ。

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