断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

今日から1泊で山形へセミの声の録音だ。科博の展示の仕事である。

6時起床、8時に家を出て、8時半の新幹線に乗り、山形に着いたのは11時半だった。12時に改札口で録音担当の入江さんと現地で案内してくださる永幡さんと待ち合わせだが、早く着いたので、改札前でコーヒーを飲む。

12時に改札で落ち合い、レンタカー屋で車を借り、まずが腹ごしらえということで、名物の味噌ラーメンを食べた。魚の出汁の味がして、なかなか美味しかった。

残念ながら天気が悪いが、とりあえず松尾芭蕉が「閑かさや・・」を詠んだ山寺(立石寺)へ行く。有名な観光地だそうで、周辺はまるで温泉街のように商店でにぎわっている。岩山の壁を縫うように建てられた建造物は見事で、太い杉の木からその顔を覗かせる光景は、確かに観光地になるくらいの価値がある。雨のためにセミは鳴いていないが、いまは多くの観光客で賑わう時期なので、例え鳴いていても、「閑かさや・・」とは行かなかっただろうし、録音は無理だっただろう。

場所を変え、まずはニイニイゼミを録音することにする。このセミが「閑かさや・・」の題材とされている。本当は寺の周辺にしたかったのだが、あちこち走り回るも、ほとんど声が聞こえない。そこで、永幡さんの機転で天童市の舞鶴山へ行くことになった。以前にたくさんいるのを見たことがあるという。行ってみると確かに大合唱していた!

次に、この時期の山形周辺に出ているセミとして、ヒグラシを探す。これも永幡さんの機転で山形市の北のほうにある杉林で大合唱を録音することができた。今日は永幡さんがいなければ何もできなかった。感謝。

夕方に山形市の繁華街にある「庄内料理 真未」という店に行く。なにもかも美味しく、驚くべきだった。新鮮なメバルとイカの刺身、メバルの塩焼き、メバルのから揚げ、生もずく、何とかブタのステーキ、岩牡蠣、「だし」というきざんだ野菜をかけたご飯に、タケノコの味噌汁。「発泡酒」という濁酒に炭酸を入れたものも印象的だった。飲み易く、危ないものである。23時就寝。

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