断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

昼近くまでよく寝た。少し疲れが取れた気がする。急いで支度し、科博へ向かう。今日の鞘翅学会の例会は、酒井香さんによるカッコウムシの話しだった。非常に魅力的な虫で、集めたくなる理由がよくわかった。その後、一人一話。佐々治先生、佐藤先生、小宮先生と、最近亡くなった方の思い出話に、ときにしんみり、ときに和やかに時間は過ぎた。ついでに本の宣伝をしたが、皆さん買って下さりそうな手応えだった。また、皆さんには随分と励ましていただいた。

夕方は、昨年まで科博でクジラの調査をしていた2人にお呼ばれし、四谷で飲むことになった。「支那そば屋 こうや」という台湾料理の店で、何を食べても美味しかった。だいたい、広い店内がすごく混雑しており、外には並んでいる人もいる。18時前から来ていてよかった。良く寝たので、紹興酒がどんどん進む。気がついたら22時。5時間近く飲み続けていた。2人とも獣医として職を得ており、壮行会と称して気前良く御馳走してくれた。ありがとう!

エンマコオロギの声が目立ち始めた。カワラケアリの巣には相変わらず羽アリが佇んでいる。気になるのは、これらの羽アリが飛ぶかどうかということ。少なくとも近くの街灯に来ているのを見たことがない。同属で非常に良く似た営巣習性のLasius neglectusの羽アリは飛ばないらしい。山内先生の文献に目を通さなくては。データベースには「結婚飛行」という文字がある。