断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

昨日の疲れで9時過ぎに起きる。朝から雨が降りそうで降らない。ヒメサスライアリを探しつつ、オオアリの巣をめぐってみたり、写真を撮ったりしつつ、まめに宿舎に帰って天気の様子を見る。

藤原さんの見つけたオオアリに初めて見るものがあった。頭部から背部がわずかに白みかかった赤色で、とても美しい。捕まえると黄色い液を出す。

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藤原さんが他の昼行性のオオアリを見たいとのことで、宿舎から歩道に入ったすぐ脇の巣を案内する。4年前に来た時からいたもので、いつも見ていたが、初めて採集する。ところがこれがものすごいアリで、乱暴にピンセットでつまむと、腹部が破れて飛沫を上げて白い液を噴射し、そのまま死んでしまう。よく見たら、前種とは近縁のようだ。

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特に天気に変化のないまま、夕方を迎える。19時過ぎに雷鳴とともにようやく雨が降りだし、20時過ぎに落ち着く。その後、再び森へ出るが、急に滝のような大雨に当たり、ずぶ濡れになって帰る。

収穫のない一日だった。藤原さんはトゲオオハリアリをしきりに観察している。よく根気が続くものだ。