断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

朝から雨。時折日が射すが、途切れ途切れに小雨がぱらつく。15時前にようやく天気が落ち着いたように見えたので、ヒメサスライアリを探しに出かける。最初にここへ来たときにMaschwitzさんにお会いし、その時、ヒメサスライアリを見つけるには、晴天よりもむしろ小雨や曇天の日がよいと教えていただいた。今日はまさによい雰囲気の日で、何やら見つかりそうな気がした。

歩道という歩道を見て歩き、林の中を歩き回ること3時間、ついにヒメサスライアリの行列が目の前に現れた。比較的大型の種で、巣の個体数は非常に多いようだ。巣は樹上高くにあるようで、手も足も出ない。

一体何と言う種だろうと思い、宿舎に戻ってWilson(1964)のモノグラフを見ると、A. cornutusという種であることが判明した。蟻客は一切未記録である。

夕食後、再び見に行くも、雨のせいで巣は休業状態のようだだった。明日の朝、改めて見に行こう。林内にはヒカリタケが多く、暗闇のあちこちに小さなキノコの姿が浮かび上がっていた。今日は小雨で光に集まる虫が多い。ヒメサスライアリの雄が4頭得られた。