断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

色覚異常の人というのは意外に多く、とくに男性の赤緑色覚異常は20人に1人といわれている。したがってポスターやパワーポイントといった掲示物の作成には、色覚異常の方の存在を考慮に入れる必要がある。そのような場合に参考になる資料。
ユニバーサルデザインにおける色覚バリアフリーへの提言」
http://www.nig.ac.jp/color/handout1.pdf
午後から津田さんの研究室で生態学会のポスター賞の札やポスターの番号札を印刷したり切ったりする。あっという間に2時間半。ポスターの優秀賞というのはだいたい15%の人に与えられるようになっていて、そのなかからさらに最優秀賞が各分野につき1名選ばれる(該当者なしもある)。ポスター監督はその集計をするのだが、微妙な結果の判断も任されていて、なかなか重い役目であることがわかった。ちなみに私の担当は15日の午前中と16−17日の丸一日(つまり、毎日のほとんど)。多くの皆さんにはお会いできるでしょう。今日は生物防除研の高木先生と上野先生にご挨拶できたのが収穫だった。
「平成21年度採用の日本学術振興会海外特別研究員の募集について」というメールが流れてきてドキリとした。なぜドキリとしたかとよく考えてみたら、まだ返していない学振への借金を思い出したのと、アメリカ生活の負の思い出が浮かんできたことによるものだった。先に顕著な感情の反応が現れて、そのときには理由がわからないということはよくあるが、ドキリとする場合は要因を分析してみてたいていガッカリする。 
そこで改めて思ったのだが、アメリカでの生活は、もちろん楽しい思い出もあったが、総じて負の部分が大きかった。いろいろな国に旅行に出かけたが、どこへ行っても楽しかったし、面倒なことも嫌な事件も一人で飲み込むことができた。しかし、旅行と暮らすことは違う。また、ただでさえ先の見えない不安な生活を、遠い異国の地で送るというのは、30を過ぎた未就職者にとっては精神的によくない。