断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

先日三田君から頂戴したトゲアリスアブ(オオイタアリスアブ)Microdon oitanus Shirakiのメスの顔。開放で撮影した10枚を深度合成した。Helicon Focusは安いソフトだが、ゴーストがきついのが欠点である。

Helicon Focusによる深度合成画像
その点、シカゴで使っていたCombineZMは得られる画像がきれいで、非常に使い勝手がよかった。そこでDLして使ってみて、Helicon Focusと比較してみた。(無料でDLできることを失念していた。)

CombineZMによる合成画像
結果、CombineZMのほうがずっときれい(ゴーストがない;背景がきれい)で、正確(毛のブレがない)に合成できている。CombineZMの欠点は、合成に非常に時間のかかること。参考までに私のPCはRAM1ギガだが、2.5メガのJPG画像10枚の合成に20分もかかった。一方、同じものがHelicon Focusでは2分で済む。しかし得られる画像の鮮明さを最優先するのはもちろんのことで、あとはPCの性能が問題となった。
使用上の注意点は以下のとおり:
1.ソフトが日本語を認識しないため、読み込み時の画像の場所に「/デスクトップ/」や「/マイドキュメント/」があると画像も認識しなくなってしまう。少々不便だが、ソフトのある「Program Files」のフォルダあたりに画像を置き、そこから読み込ませる。あとはDo StackをすればOK。
2.画像の大きさを統一すること。
3.画像のファイル名を数字で深度順にする(普通に撮影した順序)。
使い方は: http://sites.google.com/site/myrmekophilos/czm