断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

昨晩は0時過ぎまで原稿を書いており、8時までゆっくり眠る。朝食はチャーハン。
野村さんと中瀬君と私は午前中はコーヒーを飲みながらゆっくりする。昨晩の蛍光灯トラップの成果は好調で、多数の例の好白蟻性ハネカクシのほか、好蟻性のオニミツギリゾウムシの明らかな新種が得られた。
昼食はエビを辛くいためたものと揚げ卵。
午後は付近を歩き回ったが、さしたる収穫はなかった。朽木で多数のハネカクシやエンマムシを採集した程度であった。再び論文書きに精進する。
数日前より確信に至ったが、この国立公園は異常に虫が少ない。2年前の同時期に訪れたKhao Yaiとは桁違いに成果が少ない。人の容易に入れるあたりのすべてがゴム園ということもあるのかもしれないし、島状に国立公園が孤立しているのも大きいのかもしれない。熱帯の林は孤立化に弱く、孤立した場所では如実に虫の種数が減るようだ。地理的に絶対に面白いはずだけに残念である。
ワタナさんが土壌採集から戻ってきて、お土産に変な食べ物を買ってきてくれた。やたらと辛い葉っぱに、ココナッツ、ショウガ、トウガラシを刻んだものを載せて、それに甘いたれをかけるもの。お菓子らしいが、私にとっては決しておいしいものではなかった。バンコクのような都会では消え去った食べ物だそうだ。

夕飯は豚ひき肉の辛いカレー、鳥とナスの緑のカレー、カレーのスープ、野菜炒め、ソムタム。


もう満月が近い。中瀬君と話しながらライトをやるが、集まりは悪い。途中、小雨が降ってきて、条件が良くなった。明朝の蛍光灯トラップの中身に期待したい。
シャワーを浴びようとしたら風呂場にカエルがいた。2枚目を撮影しようとしたら跳ねる瞬間が写った。