断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

昨晩、網で掬った魚を撮影する。いわゆる「卵目」という美しいメダカもたくさんいたが、捕まえようと思うと見つからなかった。


FITの近くに「大」をし、糞虫の飛来を期待する。テントへ帰ろうとしたら右の足首に刺すような痛みが。そこを見ると大きなハエが止まっている。ツェツェバエである。すぐに追い払えば原虫に感染することはないと聞いていたので、あわてて追い払う。しかし図太いハエで、刺すのやめて横にずれるだけで、一向に逃げようとしない。あとでこれこそツェツェバエの性質であることを知った。
森の中には面白い形のシロアリの塚がたくさんある。ハネカクシがいるだろうと崩したところ、やっぱりたくさんいた。アドルフさんが横で崩してくれるという大名採集である。それからしばらくすると、崩したシロアリに地中性のサスライアリが出てきて、捕食し始めた。アジアの地中性サスライアリが真昼間の地表に出てくることは滅多に無いので、性質の違いに驚いた。

写真:堀

昼食はプランティンという加熱食用のバナナを茹でたものにトマトソースをかけたもの。
午後にはひたすら歩き回り、1つだけサスライアリのコロニーを見つけた。しかし大きな石の多い斜面にあり、採集には適さなかった。
帰りに細石君が葉の上のにいるハネカクシを見つけてくれた。ニセセミゾハネカクシDrusillaの一種である。何をしているのかと思ったら、葉の上方に大きなシリアゲアリの巣があり、そこから落ちてくるアリの死体を食べているのであった。

夕飯はソフト麺。今日は堀さんのテントにコックが入ったようだ。