断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

7時半起床。まだ薄暗い。やや涼しい。何百頭というハリナシバチがテントのまわりに集まっている。どうやらポーターの運んだ荷物についている汗に集まっているようだ。パンにチョコレートソースを塗って朝食。コーヒーは粉にお湯を注ぐだけのトルコ式。
アドルフさんに手伝ってもらい、FITとマレーズを設置する。昨日道に迷ったポーターの2人は朝食後に帰っていった。残るはわれわれ日本人3人とアドルフ、それにコックだけである。
設置後、テントに戻るとテントの様子が少し変わっている。テントのチャックの位置、荷物の配置が明らかに朝とは違っている。そして中に入ると、彼独特の体臭が残っていた。われわれのいない間にコックがテントに入って荷物をあさったようだ。その後、細石君も同じようにテントをあさられていたとのことだった。日本人は神経質だし、鼻が良いのだ。(あとで細々としたものを盗られたことがわかるが、争えば危険なことは目に見えているので、何も無かったかことした。)

昼は昨日と同じソースを米にかけたもの。とてもおいしい。

13時半から16時半まで、アドルフさんに付き添ってもらい、サスライアリを探して歩き回る。途中、象が木をなぎ倒した跡や、糞、足跡などが目についた。残念ながらサスライアリは見つからなかった。
夕方、何百頭というものすごい数のミツバチがテントのまわりにやってきた。剣呑なので網で捕まえて殺虫剤で殺すことを繰り返した。
夕飯は同じトマトソースに鶏肉が使われ、それをヤムイモを茹でたものにかけた。鶏肉の美味しいこと。
川の淀みに水を浴びに行く。バケツで水を掬うたびにきれいなメダカがたくさん入り、申し訳ない気分になった。その上流部を見に行くと、ナマズや細長いポリプテルスがいた。帰りに指にハエが止まったと思ったら、ツェツェバエだった。