断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

今日は街を見物しながら歩いて駅へ行く。
途中、中国本土では報道されない天安門事件の様子を、本土からの観光客に見せる運動を見ることができた。写真は片付ける途中だが、片付ける前には天安門事件で大怪我をしたり死んだ人の生々しい写真がたくさん掲示してあった。これでこのブログも中国から見られなくなるのだろうか。

いつも利用する上環駅の近くは乾物問屋街で、いろいろな干物が売っていて面白い。ヨウジウオにウミテング、ヒトデにウミヘビ。ウミヘビはともかく、ヒトデはどうするのだろうか。


昼食は一昨日と同じ焼肉店にした。
今日は海岸べりに行ってみようということになり、ランタオ島に出かけた。地下鉄の東涌駅からバスに乗り、貝オー(奥にさんずい)という海岸の町へ出る。西表島のように、山からいきなり海岸線に落ち込んでいて、海岸の湿地には水牛を放牧していた。とても長閑で素敵な風景だった。湿地にはナンゴクデンジソウが多かったが、水たまりにはホテイアオイボタンウキクサ、オオサンショウモがはびこっていた。メダカもいた。水の多い時期にはゲンゴロウも採れそうだった。


それから海岸へ出る。遠浅のきれいな海だった。目的は打ち上げられた海藻の下にいるヒゲブトハネカクシだったのだが、漂着物がとてもきれいに掃除されてしまっていて、何も見つけようがなかった。

今日は満月で、ちょうど干潮時に訪れたため、かなり潮が引いていたのだが、波打ち際を見ると、小さなハマグリがたくさん表面に出ていた。最初は死んでいるのかと思ったのだが、手に取ってみると全部生きていることがわかった。このような光景は初めてで、感激した。昔は日本の海岸もこういうものだったのかもしれない。

それからひたすらに歩いて虫を探したが、これといったものは、ほとんど何も見つからなかった。
19時過ぎに街に戻り、一昨日訪れた軽食の店で、ワンタン麺などを食べる。知らずに入ったのだが、ここも有名店だったようで、「地球の歩き方」に出ていた。