断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

大分昆虫同好会の三宅さんにお世話になり、山本君を連れて、イソハネカクシを採集に某海岸を訪れた。すばらしい海岸だった。結果は大漁。しかも属として私には初採集で、嬉しかった。
一見単調な礫浜だが、微環境としては多様で、海面からの位置、石の粒度、砂のまじり具合などによって、生息するものが全然違っていた。目的のイソハネカクシは比較的限られたところに見られ、着いたときには見極めるのに手間取り、1時間ほど無駄にした。石の粒度が荒く、ごくわずかに砂が混じっているとうなところがよく、水中の岩の位置に左右されているようで、そのようなところは広い海岸でもかなり限られた。山本君は目的のイソハネカクシはほとんど採れず、ハマハネカクシSalinamexusを得たのみだった。掘る場所が違っていたうえ、掘る深さが浅かった。潮間帯性のハネカクシの採集はかなり奥が深く、記録のある場所にいっても簡単に採れるものではない。私も最初はこうやって見落としていたのかもしれない。
虫と一緒にミミズハゼが採れるようなところである。採集は干潮時に限られ、効率的に虫のいる場所見つけなければならないので、ガツガツ採集しなければならない。大量の砂利を処理するために穴を掘りすぎたので、明日は筋肉痛間違いなし。今日は台風一過で、ほどよく薄曇りで、気持ち良く採集できた。