断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

黄熱病の注射をした場所が腫れて痛む。副作用としては軽い方だろう。弱毒性の生ワクチンなので、いま体内で黄熱病のウィルスが殖えているはずでる。そういえば検疫所には「ドリアンとアルコールを一緒に飲んだら死にます」と警告する冊子がまだあった。やはり、絶対に死なないようだ。
午前中に文房具屋に寄って2010年のカレンダーを買う。予定が書き込めるリラックマにした。
午後に宮竹先生が標本の見学におみえになった。いくら時間があっても見終わらないと喜んでくださった。
千葉の小野さんより潮間帯ハネカクシの標本とともに、ヤマトオサムシダマシの幼虫が届く。どちらも嬉しい。ハネカクシには初めて見るものがあった。日本の潮間帯ハネカクシ相はまだ底が見えない。オサムシダマシは何を与えたらよいのだろう。とりあえず金魚の餌を入れておいた。
南米のツノゼミの標本作製完了。200頭くらいあり、30種程度か。1頭しか採れていないものも多い。同定して美しい写真付きでデータベース化しよう。地味な虫が多いので、少しはこういうのも良いと思う。
3年生に2004年にジャワで採集した液浸標本を乾燥標本にしてもらう。体液が溶け込んだアルコールがウイスキーの色になっている。3年生「わー、ダシが出とる!」。匂いもウイスキーに似ているのが不思議。
インロウ型標本箱を30箱追加注文した。共同研究のものを含め、作らなければならないものが山ほどある。私が採集した未マウントの甲虫だけで数10万頭ありそうだ(ほんの数万頭ではないことはたしか)。とりあえず片っ端から乾燥標本にして、それからいろいろと考えることにする。液浸やタトウはただのゴミになる。1箱500頭入るとして、1万頭で20箱か、先は長い。