断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

朝からシンポジウム2日目。今日は実践講座(「ワークショップ」と世間では言うらしい)で、班に分かれて実際に異業種協力事業を企画しようというもの。私のいた班は全員引っ込み思案の人見知りで、最初は会話さえ臆していたが、しだいに打ち解け、「うんち」展をやろうということになった。これまでいくつかの動物園や水族館で実施されたことを後で知ったが、こちらは従来のそういうものの内容に、トイレの歴史や医学的なものを含めた極めて学際的な企画で、TOTOを提供にしようという案にまでなった。本当にできそうな内容だった。
昨日の思想的なシンポジウムに比して、とても現実的で、面白い実践講座だった。
昼過ぎに大学に戻り、少し仕事をし、夕方から昨日のハインさんの別の講義が九大で開かれた。全編英語で、白熱した議論となった。やはり哲学的背景、政治的理想を第一に掲げ、それを大前提として実践する方法は、日本ではあまり現実的ではないのかもしれないけれど、大切なものだと感じた。昨日に続き、欧米の博物学の成熟を感じた。