断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

5時過ぎにマイアミ到着。2時間半の乗り継ぎ時間である。走って入国審査まで行き、急いで荷物を受け取り、手荷物を再び預ける。それから機内持ち込み荷物の保安検査だったのだが、ここでまた問題が生じた。灯火採集用に持って行ったHIDの光源(灯火総研のSL-3050)が、持ち込めないという。
アメリカらしい出来事で、係員が規則を細かく調べ、当該の製品は安全性を確認できないので、持ち込めないということだった。まず、「バッテリーの液体が漏出しないという証拠」が必要で、リチウムイオンなのでするはずもないのだが、とにかく証拠が必要だという。係員が揃ってガチガチの馬鹿で、まったく呆れてしまった。また、誤作動しないよう、大型のバッテリーが取り外せる状況でないのも問題だという。これは理解できる。それから担当責任者が2名出てきて、交渉に交渉を重ね、最終的には機械を分解し、なかのリチウムイオンバッテリーを取り出して、「正体不明」だが持ち込めることになった。最初、「これは100Wh以下のなので、航空法で問題ないはず」と言ったのだが、それに対して「ここでは俺が法律だ」という台詞を現実で初めて聞いた。
アメリカに持ってい聞く場合、以下の手続きがあると(おそらく)大丈夫だろう。
1.リチウムイオンバッテリーを取り外し、本体は預けてしまう。
2.バッテリーは機内持ち込み。バッテリーに型番を貼り付け、バッテリー単体の安全証明書を作る。
アメリカでのこういう出来事は腹が立つし、疲れるので、面倒な交渉を楽しむような変態でない限り、アメリカ経由の便には持って行けないと思ったほうがよいだろう。灯火採集をする場合、普通のバッテリーと蛍光灯を持参し、全部手荷物を預けてしまうのが現実的だと思う。
結局、こんな下らない交渉に時間をかけてしまい、こんども飛行機にかけこみ搭乗。心身ともに疲れた。
10時過ぎにダラスに到着する。こんどは荷物の受け取りも荷物検査もなく、成田行きの出発口に移動することができた。しかし問題が。まだ成田へのチケットが発券されていない。アメリカンの開いている窓口を探し、まずは私が発券してもらうことができた。次に小松君が行くが、なぜか門前払いで戻ってきてしまった。小松語が理解できなかったのだろう。しょうがないので、私が小松君のパスポートを預かって再び出向くと、難なく発券してもらうことができた。しかし、席がわからないので、それは後だという。
空港ではネットが無料だった。ツイッターを見ると学振の結果が出ているというので、私のパソコンでログイン。結果を見て、思わず大声を出して、抱き合って喜んだ。旅の疲れも吹っ飛んだ。申請し続けて、落ち続けて、今年で最後の最後だった。
出発直前に成田便の窓口が開いて、小松君の席も確保。
マイアミからダラスの間に食事が出なかったので、軽く食事をし、12時55分の便に乗る。マイアミから同じ便(AA61)なのに機材は違っていた。