断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

出たみたい

日本昆虫分類学会誌に2本の共著論文が出た。吉富さんありがとうございました。

Vol. 21(2) - JJsystEnt

まずは、みなさん待望の日本産ハラブトハナアブの論文。教え子の弘岡君の修士論文で、一念発起して体裁を整え、この秋に投稿したもの。ハナアブの大家であるトンプソンさんが共著に入ってくださり、ヨーロッパとロシアで古い時代に記載された種のタイプ情報をいただくことができた。絵は弘岡君こだわりの九大式。私が死蔵していた丸ペンが活躍した。

HIROOKA, T., M. MARUYAMA and F. C. THOMPSON: Revision of the Flower Fly Genus Mallota Meigen, 1822 (Diptera: Syrphidae) from Japan.

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そして香川の方が主に採集されたハマベヨツメハネカクシ属の新種。この先生は継続的に香川の潮間帯性のハネカクシを調査されているが、ものすごい成果で、これまで全国的に珍種だったものを次々に香川で発見している。そのうちの一つが本種である。

ONO, H. and M. MARUYAMA: Giulianium tomokoae, a New Species of Intertidal Rove Beetle (Coleoptera: Staphylinidae: Omaliinae) from Japan

 

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その方の調査の様子のブログ

hylaの日記