断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

近況1 本の予定など

マダガスカルからの帰国後は何かと忙しく、あっという間に4月が近づいてきてしまった。

アルティアムの展示は大成功で、10660名もの来場者があったそうだ。(私の立場としては)当館の宣伝になったのも良かったが、昆虫に普段興味がない人が、昆虫の美しさに開眼したとの声が多く、これこそ本当にやった甲斐があった。遠方からも多数の方々にお越しいただき、深くお礼申しあげます。

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最近では各種の原稿に追われていたが、それらもようやく一段落した。この夏に出る予定の本はいくつかあるが、1つは「じゅえき太郎」さんとの共著で、昆虫の雑学を面白おかしく紹介するもの。もう2つは「Microsculpture」というイギリス人カメラマンによる昆虫の微細構造の写真集の翻訳である。あともう一つ予定しているのだが、その話はまた。

実は私も微細構造の撮影に凝っていて、ちょうどその折にこの話が来たので、勉強を兼ねて引き受けた。この翻訳本の詳細はいずれ紹介する。

このごろは書籍出版の依頼がとても多く、とてもすべてはお引き受けできないし、返信すらままならない状況である。私としては出すからには反響があって欲しい(=売れて欲しい)と思っているので、自分が著者として出すからには妥協したくないと思っており、かといって昆虫の本は6-8月に出すのが鉄則で、その作業時間は必然的に2-4月に限られるので、そうなると出せる本の数も限られてくる(他の時期には他のことをやりたいというのもある)。

お話しをいただいた順を優先し、実現できるものから進めていきたいと思っているので、しばしお待ちください。(しかし、虫の本がこんなにたくさん出て、ある程度売れれはいるようだが、いつまでこのような状況が続くのであろうか。現在は虫本出版バブルとでも言う状況かもしれない。)

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