断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

6月になってしまった。ってしつこいか。

今日はマレーシア調査の準備として、浅草は合羽橋の「本間商店」へフルーツパックの買出しに行ってきた。1組100個で800円を3組買った。これが結構重い。フルーツパックはFlight Interception Trap(FIT)の受け皿に使う。今回FITはGombakに40基、Fraser's Hillに20基仕掛ける予定。

今日は日曜の発表準備の詰めをした。何度かベイズで系統解析をやり直すが、どうにも理想的な結果が出ず(一番知りたいところが多分岐)、発表ではNJを交えて説明することにした。もう少しデータ量を増やさないとどうにもならないだろう。電顕室にパソコンを持ち込み、電顕の待ち時間(空気を抜いたり、入れたり、撮影より待ち時間が長い)に変な体勢で準備していたら、肩が痛くなった。

前回のマレーシア調査のFITで得られた昆虫を農大の学部生にお願いしてソーティングしてもらっていたが、今日の午後、それを農大修士の福沢君が届けてくれた。数万の甲虫が、分類群ごとにきれいに仕分けされていて、感激した。

今回は、標本を各専門家に送り、差し上げることを条件に、全部を種まで分け、最大限同定してもらえるように依頼する予定である。そして最終的にはリストを作成し、既知の情報から生態情報などを付け加え、林床の甲虫の多様性を考察するというわけである。今回のマレー調査でも、幸い半年季節がずれているので、同じ調査をする予定である。たった2回の調査結果を論文にしようと思っているが、膨大な標本の仕分けと同定の手間を考えると、とてもこれ以上は手が回らない。調査はほんの片手間だが、帰ってきてからが大変なのである。1回のサンプル量を減らして調査回数を増やすのもつまらない。大部分の甲虫は1頭か2頭しか得られていない。

某所よりアルバイトの依頼。夏休みの昆虫採集教室である。これがギャラが良いのでびっくり。

今日も午前様。帰りに富士蕎麦で盛り蕎麦を食べてきた。「6月1日より上質なそば粉に変えました」と書いてあったが、なかなか美味しかった。チェーン店だが、下手な普通の蕎麦屋より美味しい。店には演歌が流れている。

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