断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

6時半に起こされ、朝食後に解散する。半分くらいの方が残り、周囲で採集会をひらいた。今回、岩手県で蟻研が開かれた理由には、岩手県のアリが未調査で、分布の空白地帯が多いことがある。

初日の夜に採集した羽アリを改めて顕微鏡で見たところ、なんとミヤマアメイロケアリの雌が入っていた。これは嬉しい。

それでは働きアリを採集しようということで、ブナ林へと行く。ブナの根元を片っ端からほじくり、3時間でようやく2コロニーのアメイロケアリを採集したが、残念ながらミヤマアメイロケアリは採れていなかった。1つはヒゲナガアメイロケアリで、もう一つは何とも言えない変な奴だった。シーケンスをみてみたい。その他のケアリでは、トビイロケアリ、ハヤシケアリ、ヒゲナガケアリが採れた。アリ全体では20種程度だっただろうか。ミヤマアメイロケアリと昨夜のフシボソクサアリが岩手県初となった。

11時に弁当が出るが、これはいままでの食事で一番豪華だった。12時半に皆さんとお別れし、帰りは阿部さんの車に同乗させていただくことになった。ありがたい。吉村さん、細石君、坂本君、茨城大の恒岡さんとその後輩の学生さんも一緒である。私は相変わらずうとうとしていたが、吉村さんはお元気で、おニャン子について力説していた。

水戸で茨城大組と別れ、土浦まで送っていただき、九大組と一緒に常磐線で東京へ向かう。吉村さんは川崎の御実家へ、細石君は青春18キップで行けるところまで行くという。お疲れさまでした。今回は参加しようかどうか迷ったが、行って正解だった。本当にに楽しかった。