断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

お正月に読んだ本。どれも少し前の日本には生きていた文化を紹介している。

同じ著者によるサンカ本が良かったのでこちらも読んでみた。春駒・デコ舞わし・鵜飼を紹介している。随所にある生身の人の話には感動せずにいられなかった。

日本民衆文化の原郷―被差別部落の民俗と芸能 (文春文庫)

日本民衆文化の原郷―被差別部落の民俗と芸能 (文春文庫)

まず、健康に不自由なく暮らせることのありがたさを感じる。昔の人の多く(人口の大部分を占める庶民)が爪に火をともすような貧しい生活を送っていたことを知る。また、時代が変わることの意味、そしてそれが近年の情報化でいかに急激に進んだががわかる。

庶民の発見 (講談社学術文庫)

庶民の発見 (講談社学術文庫)

著者の自伝。人との接し方、フィールドワーク、学ぶところが多かった。

民俗学の旅 (講談社学術文庫)

民俗学の旅 (講談社学術文庫)

空港の本屋に平積みになっていた。タイトルに興味を引かれて購入。この本ではアメリカの極端に否定的な部分を強調している。とにかく一面的で、そういう偏った考えの本だと思えば勉強になるかもしれない。また、映画の一場面を引用して、そこにアメリカの全ての姿を反映させたりする論法には、簡単には信用できないものを感じる。

某所で推薦されていたので読んでみた。全体的に共感でき、勉強にもなった。

ことばと国家 (岩波新書)

ことばと国家 (岩波新書)

宮本常一の本を読んでつくづく感じたのは、まさに人に歴史ありということだった。下手な映画よりも実在の人の歴史は面白い。この本は「代表的日本人」の歴史。有名な本だが、本当に良かった。

代表的日本人 (岩波文庫)

代表的日本人 (岩波文庫)