断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

8時半起床。松村さんの作ったラーメンが朝食。9時半に管理人のアハマッドさんに乗せてもらい、4キロ先の採石場へ行き、その裏の狩猟用の歩道に入る。ここはMaschwitz Trailと言われ、アリに関する自然史の大家、ドイツのUlrich Maschwitzさんが好んで調査していた場所である。
松村さんはスウィーピング、吉村さんはカエル探し、田中君は朽木を割ってクロツヤムシなどの甲虫探し、私は崖を崩してキノコシロアリの菌園を採集しながら進む。
非常にヒルが多い。3人はあっという間にやられてしまった。どういうわけか、私はこのごろ全然ヒルに吸われなくなった。
菌園は道端で解体し、ハエを探した。かなりの菌園を採集したのだが、ハエの密度は非常に低いようで、シロアリノミバエの一種が1頭、Dicranopteronが1頭のみだった。十分な材料を得るには、かなり多くの菌園を調査する必要がありそうだ。
途中に大きな池があり、そのほとりで昼食とした。水面をぼーっと見ていたら、魚がいたのですくったら。ベタの一種Bettaだった。それから雨が降り出した。


水草が繁茂し、得体の知れない不気味な池だが、なんと吉村さんは裸足に短パンになって水に入ってしまった。胸までつかるどころか、泳ぎながらカエルを探していた。すごい根性。いくらなんでもジャングルの池で泳ぐ勇気は普通ない。
沢が堰き止められた池なので、水温が低いようだ。水から上がった吉村さんは真っ青になっていた。
16時にアハマッドさんに迎えに来てもらい、宿舎に戻る。皆冷え切ってしまったので、熱い紅茶を飲む。それからこれまでに手に入れた3匹のコノハガエルを撮影する。壁紙サイズが欲しい方には差し上げますのでメールください。

雨が烈しく、夜の採集は望むべくもない。18時に野菜炒めにカレー缶の夕食。それからスイカを切って食べるが、かなり大きなものを買ってしまったので、とても4人では食べきれない。
20時前に宿舎の発電機の燃料切れで、消灯を強いられた。そのまま就寝。