断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

朝、行きがけにいつも覗く川(名柄川)にアビ類のようなものが泳いでいるのを見つけた。これは珍しいと思って近寄ると、漁網のようなものを引きずって泳いでいるようだ。どうしたらいいのかわからず、携帯でGoogle検索すると、福岡市の環境課に届け出ればよいが、原則として持ち込みというふうに書いてある。とりあえず病院に寄る必要があったので、病院へ向かった。
病院の待合室で、学生さん伝手にふくおか湿地研究会の木下さんの電話番号を教えてもらい、電話したところ、やはり福岡市の環境課へ電話すればよいとのことで、木下さんにその電話番号を教えて頂いた。

とりあえず大学へ行き、福岡市の環境課へ電話する。すると、一緒に来て下さいとのこと。少し迷ったが、13時半に姪浜駅で待ち合わせし、現場へ向かうことになった。先方は筑紫野市から来るのだから大変である。
朝見つけたところには当然おらず、ひたすらに川を覗きながら歩き続ける。1時間ほど歩いて、もう帰ろうかというとき、対岸の岸辺で眠っているのを見つけた。

名柄川は側面が急な護岸で、降り方を考えるのに苦労したが、環境課の方が近所で脚立を借りてきて、それを護岸に立てかけて川辺に降りる。そして無事に網で捕獲した。


予想以上にしっかりと漁網が絡み付いていた。しかし幸い、鳥の体にケガはなく、少々痩せている程度だった。捕まえた瞬間に糞をしたので、何かを食べることができたのかもしれない。福岡市動物園の動物ICUに預けて、これから面倒をみてもらうという。1日つぶれてしまったが、とりあえずほっとした。

ところで、この鳥はなんでしょうか? シロエリオオハムかなぁ。