断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

2012-02-01から1ヶ月間の記事一覧

南米で見たいと思っていた昆虫にこの大顎の長いヘビトンボがある。多くの大顎の長い昆虫と同様に、このヘビトンボも雄の大顎が長い。今回、捕まえて遊んでみたが、噛まれてもとくに痛くはない。閉じるときに「ジャリッ」というすごい音がするので、びっくり…

明日の朝から環境省のレッドデータブックの会議なので、念のために前日入りすることにした。そしてせっかく前日入りするのだから、いままで行ったことのなかった東京大学総合研究博物館に行ってみようと思い、午後からお邪魔することにした。東大博物館には…

25年以上記録がなく、絶滅も心配されていたオオズウミハネカクシLiparocephalus tokunagaiの再発見の記録が、今月届いた日本甲虫学会のElytraという雑誌に掲載された。2010年4月、私は著者からこの一報を聞き、再発見地である愛媛県に駆けつけた。これはその…

今回の調査でしみじみと思ったのは、グンタイアリのいる環境というのは、それだけで特殊ということである。いや、実際にその地理的な範囲は広いのだから、グンタイアリのいないアジアと全然違うと言ったほうがよいだろう。グンタイアリの絨毯攻撃を受けた場…

小松君が始めたブログ「Ⅲ月紀」。私はひそかに知っていたが、「とぃってr」とか「ふぁせぼおk」であっという間に有名になってしまった。 http://sangetuki.blog.fc2.com/ - 午後から「地球規模での保全生態学推進のための若手研究者海外派遣プログラム」報…

ビワハゴロモ科Fulgoridaeは熱帯を代表する大きくて豪華なウンカに近い昆虫の一群です。アジア熱帯での繁栄が著しいのですが、南米にも独特なものが多く、とくにPhenacinae亜科の種は成虫の腹部(ときに頭部)から蝋状物質でできた突起を生やす不思議な姿を…

疲れが溜まっており、左目の瞼が震え始めたので、今日は読書の休日とした。 ペルーにいる間と機内で宮本輝の「道頓堀川 (新潮文庫)」と「錦繍 (新潮文庫)」を読んだ。どちらも言葉に尽くせない作品で、夜が暇だったこともあって、ついつい2回ずつ再読した。…

新世界、とくに南米の生物相は他地域のそれとは大きく異なります。ある地域の生物相を特徴づけるのは、特定の分類群の突出した繁栄にほかなりませんが、南米では多数の繁栄した分類群が他地域のそれとは大きく異なっているわけです。 動物界最大の分類群であ…

沖縄の大野さんが来ていたので、お昼に「長浜ナンバーワン」に行った。 まだ時差ぼけが抜けず、午後になると目がショボショボとする。 夕方、「節分です」といって、パートのチー様がなぜかチョコを持ってきてくれた。 日曜に「地球規模での保全生態学推進の…

南米は擬態生物の楽園で、いろんな生き物が毒を持つ生き物に擬態しており、それは目を瞠るようなものばかりです。毒を持つ生き物の一つとしてアシナガバチがいますが、南米では種数も個体数も本当に多い。だからアシナガバチに擬態する昆虫も非常に多いので…

時差ぼけで無駄に早く起きてしまった。島田さんにメールしたらすぐに戻ってきたので、同様なのだろう。起きたといっても頭がさえているわけでもなく、外は寒いし、家で溜まっていたメールの返信を進めた。 大学では早速雑誌の編集作業や書類書きに追われる。…

6日間泊まったShimaという渓谷の小屋を紹介します。 川を渡って行きます。結構深くて流れが速く、少し怖かったです。 こんな小屋です。1階が食堂と炊事場、案内人の寝る場所です。 2階がお客様用の部屋になっています。 小屋の前を流れる川。雨季なので激流…

寒い。ペルーとの温度差がきつい。風邪をひかないように気をつけなければ。 午後から修士の発表練習。金尾君はなかなかの凝り性であることがわかったけど、発表ばっかりは凝って正解。 学生を指導して4年になるけど、今更ながら、悠々と構えて細かいことは気…