断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

最後の講義ということで、いままの授業の〆となるような内容として、ケナフの問題について話した。今日は「授業評価アンケート」というものが行われた。つまり、講義の良し悪しを学生が評価するというものである。私立大学は今後色々と厳しくなるので、学生を確保するための様々な方策を考えなければならない。アンケートは、講義の評価に関してマークシートで種種の質問に答え、さらに文章で感想を書くというものである。感想の用紙は転写紙の2枚重ねで、1枚は担当講師がもらえることになっている。匿名なので書こうと思えば書きたい放題だし、1枚を講師が見るということを皆知らないようなので、内心ちょっとドキドキした。しかし、大部分は前向きな高評価で安心した。もちろん、「苦情」も数件はあり、こちらとしてはこれもすごく参考になった。おそらく女性というのは基本的に非攻撃的ので、数少ない苦情は貴重な意見である。学生さんでこのブログを見ている人もいるようなので、具体例を挙げると・・・

「おしゃべりしている人をきちんと注意してほしかった」:たしかに時折私語が目立ったが、あまり注意しなかった。自分自身にあまり他人を「叱る」という習慣がないので(当たり前だが)、どうにも声が出ない。仕事は仕事であり、きちんとすべきだった。

「声が小さい」:気を遣ったつもりだったのだが・・・。

「難しかった」:出来る限りやさしくしようとはしたが、たしかにそうかもしれない。特に失敗したと思ったのは、メタ個体群の話しである。保全生物学頻出用語だが、実は理解するのが難しい、ちょっぴり抽象的な言葉である。

一方、こちらが良かれと思って行った講義のやり方や内容について、ほとんどの学生さんに賛同してもらえた。とくに、「この授業で環境問題を考えるきっかけになった」や「これからの人生にこの授業の内容を生かしたい」という感想は嬉しかった。

写真は松本さんに送っていただいたハネカクシMimaenictus wilsoni

今日の順位は?