断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

昨夜は寝つきが悪く、「桃井節也:あるナチュラリストの覚書」を通読した。内容は覚書の題にふさわしい示唆に富むものだった。また、印象的だったのは最後のほうにある正木進三先生の「桃井節也君への鎮魂歌」だった。北大時代からの思い出を綴ったもので、戦後間もないサッポロの街や、私も学んだ北大昆虫学教室の当時の様子も描かれていた。当時の教室に正木・桃井に加え、高木・久万田・奥・梅谷・小西(敬称略)という、錚々たる顔ぶれが学生として同じ大部屋にいたそうで、想像するだけで落ち着かない。しかし、毎日深夜まで学生が教室に居残り、帰りにラーメンをすすって帰ったというのは、当時も今も変わらないことで、なんだか懐かしい感じさえしてしまった。

あるナチュラリストの覚書

あるナチュラリストの覚書

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