断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

今日は科博に置いてある本の一部を家に運ぶべく、朝からダンボール箱に本を梱包した。本を入れたダンボールが異常に重いことを忘れ、詰め過ぎてあとで後悔した・・・。11時過ぎに福富君が車で科博に来てくれ、そのダンボールを積んで、家に連れて行ってもらった。高さ2.5メートルの本棚1/2分の分量で、あわせて200キロくらいの分量だろうか。いつの間にか結構な本が溜まったものだ。

年度末で忙しいのか、道はどこも混雑していた。皇居の千鳥が淵から大手門のあたりには桃色のシダレザクラが咲いていた。家に着いた後、福富君についでに家具を運ぶのまで手伝ってもらい、大変面倒をかけてしまった。いまは男手がないので、母親も喜んでいた。

その足で両国の六本脚という本屋へ向かった。福富君に買いたい本があったようだが、自分も見ているうちに欲しい本がいくつか見つかり、思わず8000円分くらいの古書を買ってしまった。3650円の「岩田久仁雄:本能の進化」は掘り出しモノだった。すでに持っているので、ハチに興味のある学生に譲る予定。500円の「ハックスリー:蟻」は、岩田氏の蔵書印が押してあったので買った。パラパラめくっていたら、探していた一文(一文は記憶にあったが、出展が思い出せなかった)が見つかり、なんとも嬉しい気分。「佐々 学ら:蚊の科学」850円も掘り出しもので、日本脳炎ついて「夏ごとに私たちを脅かす恐ろしい伝染病」といった一節に時代を感じた。それと、3150円の「Termites of Saba」はシロアリ同定の参考資料。

また本を買ってしまったと少し後悔したが、仕方ない。家にある未整理で山積みの本と今回科博から運んだの本、そしてまだ科博においてある文献類の所蔵を考え、本棚を3棹注文した。

夕方から、福富君の上京を記念し、亀沢さん、六本脚の政所君、東大の神保君ら5人で大久保駅前の焼き鳥屋「紅とん」へ。急遽今日企画したので来られなかった人が多かったようで、あとから残念とのメールが複数来た。福富君の人柄だろう。

今日はほとんどメールを見られなかったが、イタリアのPace氏から論文安着のメール:「It will stay a sure point of reference for many years」。彼の記載した種を2種も消したし、1種の所属も変更したし、批判めいたことを書いたのだが、こう言ってもらえて安心した。Pace氏は年間100種以上の新種を記載している人・・・。

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