断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

シーケンスの配列決定とマイクロサテライト雑種検定のデータ吸い取りが完了した。やっていて、1つだけシーケンスを取り忘れていたことに気付く。1個だけなので、すぐだろう。早速ベイズをやってみたが、期待通りの結果に満足。マイクロサテライトも、運が良いとしかいいようながいほど、なかなかの結果だった。

午後から東邦大の植松さんが来る。来年の4月から北大の馬渡研でクモの分類を始めるにあたって、小野さんへの挨拶に来たのだった。わたしは東南アジアのアリグモを勧めているのだが、修士のテーマとしては難しいかもしれない。小野さんの話しを聞いていると、クモのコレクションというのは割りとまとまっていて、昆虫のように激しく散在していることはないらしい。東南アジア産種の分類を始めるにも、タイプの検討という点では、昆虫よりは楽そうだ。その後は、自分の知りうる限りの知識で、簡単な系統解析の方法を見せる。

野村さんのところで「昆虫DNA研究会ニュースレター」を光速読。巻頭の池田清彦大先生のお言葉に微笑。「他人とは違う言い回し」にこの人の真髄がある。