断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

日本昆虫学史上の二大巨頭の本を2つ。

日本昆虫学の祖であり、北大昆虫学教室の創始者の自伝。とにかく痛快。次の九大昆虫学教室を作った江崎悌三の繊細さとは対照的で、この違いは今でも両者の学風に生きているような気が・・・しないでもない。入手困難な部類だと思うが、待てば手に入る。

昆虫学者の著作集(全3巻)が出てしまうというのもすごい話しだが、それだけのことはあって、実に面白い教養書であり、エッセイである。達意の名文家と評されるだけのことはある。安価で入手は容易で、次の随筆集のほうが珍しい。

江崎悌三著作集 (第1巻)

江崎悌三著作集 (第1巻)

江崎悌三随筆集 (1958年)

江崎悌三随筆集 (1958年)