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待ちに待った本が出た。外来種に関するガイド本はいくつかあるが、この業界は悪い意味で日進月歩。次々と新しい外来生物が日本に定着しており、既存の本はどれも不十分な内容となっている。この本は内容が新しいだけでない。近似種との区別点等、同定に必要な情報が美しい写真とともに掲載されているばかりか、親切なことに、誤った保全や逆に駆除を避ける手助けとなる日本在来の近縁種の紹介もある。残念ながら(この本が残念なのではなく、日本の現状が)、本書の内容では外来生物図鑑としてはまだ物足りないところがあるが、注目すべき種(世界・日本のワースト種が中心)についてはかなり網羅されており、とにかく最新最高の図鑑であることは間違いない。両生類図鑑といい、平凡社の「決定版」はなかなかやるね。
- 作者: 自然環境研究センター,多紀保彦
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2008/04
- メディア: 単行本
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