断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

朝見たらニッポンバラタナゴが「銀色の魚」に変身していた。貝と雌を探さなければ・・・。
でかいゲンゴロウの採集地情報を入手。近いうちに行こう。
ゲンゴロウといえば、一般にそれと混同されつつも、虫屋にはゲンゴロウに比して不恰好であると馬鹿にされるガムシという大型甲虫がいる。どうしてガムシをガムシと呼ぶかは、胸部(腹側)にある鋭い刺を指して「牙虫」という説明がなされるのが一般的である。しかし、昔の人がわざわざガムシの「トゲ」に対して、牙の音読みを使って「ガ」などと呼ぶだろうか。普通に考えると変だと思う。最近読んだ柳田國男の著作では、お化けなどの怖いものを各地で「ガコ」などと呼んでおり、ガムシの「ガ」はそこから来たのではないかと述べていた(ただし柳田は、ゲンゴロウをガムシと呼んだということを引用しつつ、このガムシをタガメのことではないかと述べている)。いずれにしても「牙虫」はないと思う。
金尾君の論文の初校を返送した。投稿中論文の(願わくば最後の)原稿修正を返送。甲虫の論文2本を投稿。2本といってもそれほど簡単なものではなく、それぞれの引用関係から時機を合わせた。なかなか長い道のりだった。
冷凍庫に忘れていたクマゼミをクール便で発送した。