断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

朝10時にタクシーでホテルを出て、12時過ぎにマラヤ大学に到着した。14時半にロスリーさんを訪ねる予定だったので、ちょっと早く着いてしまった。案の定、ロスリーさんの居室である学科長室を訪ねるも不在だった。そこで学生食堂に行き、昼食をとる。
昼食後、食堂付近でツノゼミを探す。小松君が単子葉植物につくツノゼミを見つけたと小声で言ってきて、「どこどこ?」と尋ねたら、「なんだよ、めんどくせぇな」と言いつつ、案内してくれた。初めて見るもので嬉しかった。
14時半にロスリーさんの部屋を訪れ、ご挨拶。1時間ほど今後の研究の打ち合わせをした。現在、国立公園での採集許可を申請しているが、COP10の影響で政府が外国人研究者に許可を出すのを一切止めているそうだ。来年の調査は大学の伝手でなんとかしてくれるとのことで、一安心した。
それからスーパーで買い出しをして、17時半ごろにゴンバッに到着。早速採集にでかける。春に全くツノゼミのいなかったコショウの木Piper aduncumにはたわわにツノゼミがくっついている。やはり今が良い時期のようだ。トゲウサギツノゼミを見て知久さんも喜んでいた。
道端の樹上に大きなヨロイハブTropidolaemus wagleriを見つけたので、小松君へのお土産に持ち帰った。これまでぶっきらぼうな話し方だった小松君が急に敬語になった。鈍重だが非常にかっこいいハブ。噛まれても死なない(らしい?)のも安心。