断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

7時半起床。ベランダから庭を眺めるとタマムシがたくさん飛んでいる。CathoxanthaDemochroaなどの見事な種ばかりで、鶴君はすぐに10数頭を得ていた。こちらは網を1本借りて採集し、写真を撮って遊ぶ。上はDemochroa gratiosa、下はCatoxantha opulenta

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午後から腐肉トラップの設置とヒメサスライアリを探しに出かける。腐肉トラップは設置する前に2個も犬に盗まれてしまった。宿舎のガードマンが雌1頭、雄2頭の犬を飼っている。ほとんど野良だが、性格はよく、コラと叱ったら、申し訳なさそうな顔をして口から腐肉をポトリと落とした。雌は出産後間もないので栄養が必要なのだろう。

腐肉設置後、ヒメサスライアリを探しに出かける。昨日の場所から約100メートル離れた場所に、おそらく同じと思われるコロニーを見つけた。野営巣を見つけたので、夕食に戻る。

再び野営巣に行く途中、小松君がAenictus dentatusの行列を見つけてくれた。とりあえずそれは置いて、昨日と同じA. laevicepsの巣へ向かう。

早速、Mimaenitus wilsoniが現れ、Aenictobia thoiという小型のハネカクシAenictocleptis hirstusという大型のハネカクシ、そして2種のノミバエ(おそらくDohrniphora)が来る。すべてA. laevicepsの固有種である。A. laevicepsの女王も得ることができた。

帰りにA. dentatusの行列に寄ってみるも、残念ながら姿を消していた。周囲は深い藪で、消息をたどるには厳しい条件である。A. dentatusには驚くほど多種のハネカクシがおり、こんどは蟻客を採集しやすい条件のよい場所で見つけたいものだ。

宿舎へ戻るとものすごい数のオオミツバチApis dorsataが明かりに集まっていた。ドリアンの花が関係しているのかもしれない。蛍光灯に団子状に固まっており、時々その団子が机の上に落ちてくる。椅子の上に静止している個体に気付かずに座ってしまい、お尻を刺されてしまった。鶴君も腕を刺されていた。オオミツバチはセイヨウミツバチの数倍痛い。12時半就寝。