断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

19日の帰国へ向けて最終準備。(と、突然言われてもわからないかもしれないが、一身上の都合により、日本から帰国することになった。理由は追々。)

まずは朝一番で銀行へ行き、口座の解約をする。これはすぐに終わった。

マネージャーのJimに聞くとところによると、アメリカは標本の持ち出しに法的な制限があり、とくに手で抱えて持ち出すには、「US Fish and Wildlife Service」というところに煩雑な申請をして許可を得る必要があるそうだ。空港で検疫などないので、たいていはバレないが、万が一バレたときには、標本が没収されてしまう可能性がある。私が日本から持ってきた多数の標本(欧米の博物館から借り出した30ほどのホロタイプを含む)は、そのようなわけで自分で持ち帰ることができないので、博物館から送ってもらうことにした。あまりに量が多いし、マンマルコガネやオオチャイロハナムグリなどの趣味的な標本も少なくないので、実際に発送をしてくれるマネージャーの助手のBekaちゃんには申し訳ない。

ひたすらに部屋の片付け。ここ数日でかなりのものを自宅へ持ち帰ったので、物はもうほとんどない。意外と捨てるものも多かった。

夕刻、健太郎夫妻に不要なもの、しかしまだまだ十分に使えるものを取りに来ていただく。アメリカで買ったすべてのものを日本に持ち帰るわけにはいかないので、なかには新品同様で捨てざるをえないものも多い。もったいない。