断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

11時ごろ昨日の会議に参加された香川大の伊藤先生が来る。昼に中華を食べながら、アリの話で盛り上がる。「ひさびさにアリの話しをしたよ」とおっしゃられていたが、私も全く同様で、久々に自分の研究の話しをするのがとても楽しかった。
13時から展示で配布するカルタ作り。そういえばカルタとカルテはそれぞれポルトガル語とドイツ語の「カード」である。今回は医学部のカルテに関するカルタがあるのだからややこしい。
夕方に骨折した学生さんがお土産を届けに来てくれた。ありがたい。宮本常一の本を数冊渡す。吉行淳之介の作品の話しなどする。久々に読み直したくなった。
先々週からイルカスズメ(Cyrtocara moorii:口内保育種)がメスが咥卵しており、絶食のためだんだんと痩せてきてしまったので、産卵箱に稚魚を吐き出させる。稚魚はずいぶん成長していて、吐き出させるも一所懸命にお母さんの口に戻ろうとする。かわいそうだが、メスがやせてしまうので、しばしお別れしてもらう。カッコウナマズSynodontis multipunctatusの稚魚を咥えていることを期待したが、残念ながら・・・。

                • -

今月は22日からボルネオのランビルへ行くことになった。夢にまで見た初ボルネオ。ヒメサスライアリが見つけやすいという場所だそうで、今後の調査の足がかりになればと思っている。そしてこの秋は昆虫学会のあとに短期間、マレー半島へ行く予定になっている。いまのところ、徳島県博の山田君、京大の中瀬君、九大の細石君、例の小松君が確実で、工繊大の藤原さんも誘っている。