断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

2008-02-01から1ヶ月間の記事一覧

無料で論文が拾える。FieldianaはほぼPDF化済み。 http://www.archive.org/index.php

今日から三島さんが中国へ調査にでかけた。それに同行する佐藤君と昼にあったのだが、札幌出身なのにすっかり博多弁になっていて驚いた。三島さんご不在の間、生態学会の託児所関係の仕事を受け持つことになった。会場に託児所を作り、子連れでも学会に参加…

あることを何気なくある人に伝えたら、「それ村上春樹で読んだよ」と指摘されてしまった。もちろん意識的に引用したわけではないのだけど、少し悔しい。まあ、その人は何でも読んでいるので、「それ堤中納言物語で読んだよ」とか、「それ日本書紀で読んだよ…

鉢植えにして部屋に置いてあったクロッカスが先週から咲き出した。そしてもう五分咲きといったところで、来週には終わってしまいそうだ。アルバイトの方に「何の花ですか?」と聞かれたので、「ミソッカスです」と真面目に応えたら、信用されてしまったよう…

今日から絵を描くぞと決め、昨晩、ロトリングとセクションペーパーを引越し荷物から発掘した。研究機関に勤めている限りは研究者である。雑用をこなしていると妙な充実感があるが、このままズルズルと論文を書かない年月を送ってしまいそうな気がしたので、…

イルカスズメ(Cyrtocara moorii:キルトカラ・モーリー)6匹とカッコウナマズ(Synodontis multipunctatus:シノドンティス・ムルティプンクタートゥス)3匹が届いた。後者は托卵するナマズとして知られていて、前者をホストにして繁殖させようという計画で…

実験用チューブに貼り付けたシールに書き込める耐水性・耐アルコール性の良いペンがないかと探したら、良いものが見つかった。「水性ポールペン モノボールII」。頑丈で気軽に使える液式ボールペンとして顔料インクというのが良い。早速、水とアルコールで試…

朝のNHKの番組に川上未映子が出ていた。やはり良いことを言う。なんだかファンになってしまった。 午前中は実験関係の雑器具や事務用品の買い物にホームセンターへ。商品の多様性の低いアメリカから帰ってくると、どこへ買い物に出かけても楽しく、用事を作…

先週から緒方先生の元学生さんにアルバイトに来てもらって、研究報告のPDF化等を進めている。 今日からケアリの分子系統の補足実験の開始する。せっかくなので細石君を呼んで、シリアゲアリでも実験もやることにした。手先が器用そうなので、すぐに慣れるだ…

先日、吉富さんからお祝いに額をいただいたので、マンマルコガネの写真を印刷して飾った。最近は朝の皆藤愛子とマンマルコガネの標本に癒されている。 それにしても忙しい。そもそもメールや手紙の返事がおっつかない。ポスドク時代も相当に忙しくて研究は夜…

三中さんがDavid Sharpの著書について紹介されていた。昆虫学の歴史上では非常にすばらしい業績を残しているし、個人的にはハネカクシの研究で、ある意味、とても身近な存在である。種の記載に図が載っていることは稀だが、文章だけで虫の姿が浮かび上がるよ…

今日は会議等であっという間に夕方に。明日は研究に復帰できそうだ。 文藝春秋の芥川賞受賞作、川上未映子の「乳と卵」を読む。内容はなかなか面白かったが、非常に読みにくかった。一文が異常に長く、あるべきところに丸がない。芥川賞の選考には毎回「?」…

【書名】 ナチュラルヒストリーの時間【著者名】 大学出版部協会編【出版社】 大学出版部協会【発行日】 2007年6月10日【ISBN】 978-4-903943-00-8【価格】 定価1680円(税込)【判・頁】 A5判/160頁 本の紹介は後ほど。それにしても一般の書店で手に入り…

ミトコンDNA分岐図をもとに魚類の新目が設立された。日本人の宮正樹さんらによる。それにしても珍奇なお魚。http://scienceblogs.com/deepseanews/2008/01/new_fish_order.php 引越しの荷物がようやく届いた。30−45日で届くということだったのだが、55日かか…

九大から赴任旅費をもらうにあたって、「アメリカに住んでいた証拠」の書類を揃えるのに一苦労。引越しの明細だけでは不十分で、東京の江戸川区に「旧の住民票」と本籍の千代田区に「附票」を請求。全国的な傾向なのかもしれないが、九大はお金関係の手続き…

九大では昆虫関係のデータベースがすでにいくつか出来上がっているのだが、まだ九大独自の仕様のものが多いので、GBIF(地球規模生物多様性情報機構)に載せられるよう、アルバイトを雇ってデータの変換を開始することにした。 データを取りに別の建物へ行き…

月曜から今日まで札幌に出かけていた。今朝の札幌(日本海側)は大荒れで、無事に飛行機が飛ぶかどうか不安だったが、千歳に着いたら快晴で、全く心配には及ばなかった。新千歳空港は市内から遠くて不便と評判が悪いが、冬の間の積雪が札幌に比べて少ないの…

橋本さんとは研究の相談も一つさせていただいた。このブログ(といっても先代のものだが)にもよく登場するヒメサスライアリAenictusに関するものである。 Wikipedia:ヒメサスライアリ http://en.wikipedia.org/wiki/Aenictus ヒメサスライアリには2つの分類…

東北地方以南の東日本にアイヌ語起源の地名が残っていることは知っていたが、他の地方にも多く残っている可能性があることを知った。たとえば九大が移転中の糸島の「いと」はアイヌ語の「鼻」や「岬」を表し、「糸」や「伊都」は単なる当て漢字だそうだ。著…

休日出勤。午前中に運送会社の方々が来て、大塚標本の搬入を行なった。ダンボール箱を3段に重ね、30平米の一部屋が満杯。当分は仮置きし、来年度に部屋と棚を購入整備の後、配架することになる。また来年度には書籍の搬入という仕事もあり、標本の整理を含め…

今日は大塚勲氏の昆虫標本引越しの初日。朝一番で吉塚駅で日通の方と合流し、熊本へ。10時前に大塚さん宅へ到着。すぐに箱詰め開始。日通からは6人の作業員の方が来ていて、それに事務の方と私が加勢する。途中1時間の休憩をはさみ、16時に作業終了。見積も…

昼過ぎに中野の「むし社」へ行き、ご挨拶。というのも、今年の分から科博の野村さんに代わって甲虫界の回顧記事を書くことになったからである。かなり大変なので、正直言って喜んでやるわけではないが、お世話になった野村さんへのお返しというつもりで引き…

午前中に科博で残りの箱を発送し、午後から上野の本館で「第10回自然史系博物館における標本情報の発信に関する研究会」に参加した。データベース関連のことを含め、いくつかの博物館の事情がわかり、とても参考になった。久々に徳島の山田君と会う。 終了後…

朝9時半の飛行機で東京へ。品川でラーメンを食べ、科博へ行く。年末にお会いできなかった大和田さんに挨拶し、標本室で作業開始する。事前にアルバイトの福沢君に箱数を数えてもらい、箱にあう大きさのダンボール箱を運送会社に箱を送ってもらっていた。ダン…

日本へ帰ってきて早速、海外調査に行きたくてウズウズしてきた。調査に出かける際、安全対策として、その地域の危険は生物を最低限知っておく必要があると思う。この本は大形哺乳類を除く動物、昆虫やクモ、ヘビなどのいわゆる「蟲」の危険な種が網羅的に紹…

日曜に佐賀昆虫同好会の例会にお誘いいただいていたが、風邪が少し残っていたので、次の機会にということにさせていただいた。 明日から科博へ2泊3日の出張。6日に科博でひらかれる「第10回自然史標本データ研究会」に出席するのが主な目的だが、その前後に…

ESTEFANIA MICÓ, MIGUEL ÁNGEL MORÓN, PETR ŠÍPEK, EDUARDO GALANTE (2008) Larval morphology enhances phylogenetic reconstruction in Cetoniidae (Coleoptera: Scarabaeoidea) and allows the interpretation of the evolution of larval feeding habits…

宮本常一の写真に読む失われた昭和作者: 佐野真一出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2004/06メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 6回この商品を含むブログ (21件) を見る佐野眞一による宮本常一が撮影した写真の紹介と解説。昭和30年代の日本の庶民と町の風景…

一昨日と昨日でアメリカから送ってもらった自分の標本が無事に届いた。いろいろな博物館から借りている多数のタイプ標本が含まれているので、一安心。約1週間で届いた。911のテロ以降しばらく、アメリカの郵便事情は最悪だったが、このごろは確実に、しかも…