断虫亭日乗

過ぎ去る日々の思い出をつづるだけ

2006-01-01から1年間の記事一覧

蟻学ニュースの最新号が出た。分類中心で、豪華メンバーによる。 Myrmecologische Nachrichten Band 8http://www.oegef.at/content_MN8.html

欧米では当たり前だが、博物館の内部を歩くには、どこにも鍵やIDが必要である。昆虫のAssistant managerであるBooneさんが忙しかったので、今日になってようやくIDを発行してもらえることになった。今日から4週間、ロシアのゴミムシ研究者Katayevさんがこの…

まだまだ生活が落ち着かない。午前中に買い物をし、午後から博物館へ。そして再び買い物へ・・・。

午前中に荷物の一部を持ってアパートへ。今月分の家賃を小切手で支払い、10枚くらいの書類にサインし、鍵を受け取る。そのあとは再び博物館へ。Alexeyの案内で、いろいろな研究者を紹介していただく。正直いって簡単には覚えきれないが、みなさんアメリカ人…

この派遣の受け入れ先はAlfred F. Newton Jr.さんである。夫人のMargaret K. Thayerさんとともにこの博物館に勤めている。今日はお二人との初対面である。 博物館の玄関(スーがいる!)から電話で呼び出してもらい、Newtonさんにご挨拶。メールでも感じ取れ…

今日は土曜日だが、昨日見たアパートの事務所は開いているので、とりあえず部屋を見せてもらう。このアパートは40回建てで、まわりに大きな建物が少ないので、上の階はとても景色がよい。一番安い部屋は28階の「1 bed room」(といっても、日本人には非常に…

泣いても笑っても今日からシカゴ。海外学振という制度で最長2年間、シカゴにあるThe Field Museum of Natural Historyに派遣されることになった。海外学振とは→http://www.jsps.go.jp/j-ab/main.htm この春までに就職の機会もあり、実は行くことを逡巡してい…

いよいよ明日が出発である。「場所は気にせんでええよ」という野村さんの寛大なお言葉があり、積みあがった箱を整理する程度にし、あとは持っていく標本を選び出す。 17時過ぎから挨拶まわり。色々な方に温かい励ましの言葉をいただく。とくにお世話になった…

明後日に出発が迫っている。今日は準備も大詰め。朝から片付けを始め、郵便物を出したり、書類を整理しているうちに日が暮れた。 21時過ぎに再び福富君が来てくれた。まずは腹ごしらえということで、大久保の屋台村で「火鍋」を食べる。ラム肉を使うという本…

三中さんに「森と水辺の甲虫誌」の目次をご紹介いただく。ありがとうございます。http://d.hatena.ne.jp/leeswijzer/20061009 今日も準備。向こうに持っていく標本の準備に時間を取られる。机の上が大変なことになっているが、たぶん大丈夫。なんとか頑張ら…

昨日は深夜まで書類書きの加筆訂正と執筆中の文章に使用するイラストを書いていた。イラスト絶好調。院生時代も明け方の覚醒状態に調子よく絵を描けた気がする。 朝、電車に乗っていたら、やや混雑した車内でヘアスプレーをしている若い女がいた。当然周囲は…

旅巧館http://gorinkan.sakura.ne.jp/journey/wnj/index.html てるさんが某BBSで紹介していた。これは・・・。旅行に行きたくなる。まだ全部見てないけど、マラウィ湖が素敵。アフリカに行きたい・・・。 http://d.hatena.ne.jp/zou-mushi/20061004勝手にリ…

今日は完全にごろごろ。昼過ぎに片山君が帰ったのち、入れ替わりで叔母と従妹が来る。夜は姉夫婦も揃ってお好み焼き。その後しばし夕寝。 最近出たばかりのクリちゃんとの共著論文の別刷りが届く。科博の紀要は印刷が良く、ページ代も打ち出しの別刷り120部…

↓おかげさまでかなり売れているらしい。二版もあるかな。 森と水辺の甲虫誌 作者: 丸山宗利 出版社/メーカー: 東海大学出版会 発売日: 2006/09 メディア: 単行本 購入: 3人 クリック: 98回 この商品を含むブログ (9件) を見る ビクトリア湖のシクリッドがナ…

昨日はちょっと飲みすぎた。ビールに紹興酒、焼酎・・。飯田橋で乗り換えるべきが水道橋まで乗り過ごしたこと、カワラケアリの羽蟻がさすがにいなかったことなどが記憶にある。しかしブログは更新していた。しかも他人のブログにコメントまでしていた。 今日…

最後に走りきれることを自分に期待し、今日はのんびり。 夕方、本の出版契約。出版社の方に激励をいただく。例の翻訳の話は別のところに行きそうだが、一つ乗らせていただけるかもしれない。 夕方から今日も飲み会。仲良し虫屋のあつまり。19時半から科博の…

忙しいけど忙しい。「準備」という壁が倒れてきそうな緊迫感。 今日はそんな感じだったが、夕方から一杯。つくづく佳き時間だった。 無事に引っ越した金魚。

昨夜にResearch planをNewton氏に送ったら、早速今朝、お返事が届いた。日曜なのに忙しい人は大変だ。「and of course very ambitious!」といわれてしまった。 本の1章に関して、上野輝久氏より示唆に富む御指摘を頂く。StaphyliniformiaとScarabaeiformiaの…

出国まであと2週間を切った。しかし意外と焦りはない。いまさら焦っても仕方ないという、いうなれば悟りの境地。 今日はごろごろ文章書きに終始した。明日、福富君が金魚をとりにきてくれるので、夕方に水槽の掃除などをする。 これから毎日飲み会の予定。今…

土曜出勤。まずがは同定の片付け。幸い、解剖を要するものは多くなかったが、外部形態の比較だけで相当な時間を食ってしまった。それにしても巨大な新種のウミハネカクシは、見るたびに動揺してしまう美しさ。顔が長いので「ウマヅラウミハネカクシ」にしよ…

実はいくつかこだわった。一つ徹底したのは、「副題の不使用」である。副題は、上手に添えれば効果的なこともあるが、そうでないものは逆に芸がない。多くの場合、ちょっと洒落た主題のあとに、実質的な内容を示す副題を添えるか、実質的な主題あとにさらに…

今回の本で心配だったのは第1章の甲虫概論だった。わずか30ページあまりだが、これにかけた時間は計り知れない。昨日、福岡の上野輝久さんから「よいと思います」と及第点を頂いたのは嬉しかった。また今日、直海さんも「よく書けています」と言ってくださっ…

疲れていたのか、今日は久しぶりに寝坊した。午前中は自宅で書類書きをし、昼は近所の中華料理店でエビソバを食べた。西葛西駅の高架下にある上海料理の「紅棉菜館」というところで、幼稚園のころから知っていた店。何を食べてもとても美味しく、昼はいつで…

北大時代の先輩からメール。「とのへ」と書いてあった。先日の昆虫学会では環境研の立田さんに「との」と言われた。そう、あだ名は「との」だった。使われていないあだ名で呼ばれると、何か恥ずかしい過去を知られているようで、一瞬焦る。「との」は「殿」…

朝から実験。シーケンサーにセットする。こんどこそ実験を終わりにしたい。Crozierさんのアドバイス結果が怖い。 午後、いきなりパソコンが「ニャー」といってフリーズした。何かの間違いかと思って再起動しても、しばらくすると「ニャー」という。近くにい…

書類書きの休日。なかなかエンジンがかからない。 幾霜さんのところで紹介されていた高速のPDF Readerをダウンロード。すごくよい。 ANeTから「Asian Myrmecology」が出るそうだ。いつか出したいなぁ。http://www.asian-myrmecology.org/ 予定外だったが今日…

帰りの電車で「柳瀬尚紀:翻訳はいかにすべきか」(岩波新書) を読了。題名に騙されてはいけない。「いかにすべきか」という具体的な指導は最後の最後まで出てこないので、何かを期待しながら読んでいたら裏切られる。しかし、具体例の数々には思わず唸ってし…

朝から実験室の掃除とミーティング。その後実験。まぁまぁ上手くいっている。昼食はみんなで新大久保の「近江家」で蕎麦。初めていく人にも好評だった。蕎麦の香りが鼻に抜ける。 信大の小松君からアリヅカコオロギの巨大系統樹。よくやりました、という感じ…

二日酔いなし。焼酎はよい。昆虫学会の懇親会に「森伊蔵」が出ていて、一瞬で無くなったらしい。 某所へ挨拶に行く。「お、丸山か!丸くなったな!」といわれる。 夕方から実験。あ~ぁ。しかも実験失敗。 実験後、動物研究部の方々に本を配って歩く。学会中…

学会で疲れが溜まったようで、体がきつい。 ウィーンから追加実験の依頼。あ~~ぁ。ちょっとだけ実験の下準備をする。結果が面白いので、Crozierさんに相談するとのこと。話が大きくなったぞ。 ナガサキアゲハが千葉や神奈川で普通種になったらしい。小さい…